マットレスを長く使っていると、いつの間にか黄ばみができていることがあります。
黄ばみやシミができる原因は、寝ている間の汗や皮脂、古くなった角質などのデッドスキンであることが多いといわれています。
黄ばみをそのまま放置しておくと、嫌なニオイの原因になるため、快適に就寝するためにもこまめに掃除することがおすすめです。
しかし、マットレスについた黄ばみを取るにはどんな方法があるのか、そもそも自力で落とすことが可能か分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、汚れの程度別に家庭でもできるマットレス掃除の方法を紹介します。
お子さんの寝汗がひどい、マットレスのニオイが気になってきたので何とかしたい、買い替えは避けたいという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
マットレスの黄ばみの原因
マットレスにできる黄ばみの原因は、寝ている間にかく汗と、古くなって肌から剥がれた角質や皮脂が蓄積するためだと考えられています。
人は毎晩寝ている間に、200〜300mlほどの汗をかくといわれています。このとき、汗腺の一つであるアポクリン腺から汗に混じってリポフスチンという色素も分泌されます。
リポフスチンとは、細胞がエネルギーを得るために脂肪や糖質を分解したあと残される老廃物の一種です。水や油に溶けにくい性質を持っているため、衣類や寝具に付着するとなかなか落とすことができません。
衣服の脇や襟元に黄ばみがついて、洗濯してもなかなかきれいにならなかったという経験がありませんか。それと同じで、マットレスの黄ばみ汚れも取れなくなる前に対処することが重要です。
ちなみに、どうして黄ばみになっていくかというと、リポフスチンが酸素と反応して黄色く発色するからだと考えられています。
つまり、時間が経つほど色味が強くなるというわけです。最初は気づかなかった汚れがある日はっきり現れるのは、色素と酸素の反応が進むからです。
そのため、きれいに見えているマットレスでも、黄ばみの原因はすでに潜んでいると考えたほうがいいでしょう。
特に、小さなお子さんは就寝中に体温が上がりやすく寝汗をたくさんかいてしまいます。お子さんのマットレスだけに大きなシミができるのは、これが原因です。
黄ばみの原因はその他に、古い角質や皮脂の成分であるタンパク質が酸素と反応することで変色して黄ばみになることも挙げられます。いずれにせよ、毎日使うものなので黄ばみのリスクは避けるのが難しいといえます。
マットレスの黄ばみの落とし方
マットレスの黄ばみを落とす方法は、大きく分けて4つあります。
- 付着している汗や皮脂を濡れタオルで叩く
- 重曹を使って汚れの原因のタンパク質を分解する
- 漂白剤で色素を消す
ここではそれぞれの手順を詳しく解説します。
濡れタオルで叩く
ついたばかりでまだ乾ききらない汗汚れなら、濡れタオルを使って落とす事ができます。
まず、汗のついた部分に乾いたタオルを当て、その上から濡れタオルで押すように叩いてください。マットレスについた汗が乾いたタオルに移動することで、シミの元となる成分を取り除くことができます。
しかし、マットレスが乾いた後ではあまり効果がありません。ある程度時間が経ってから出てきたシミには、以下の2つの方法がおすすめです。
タンパク質を分解する重曹水でシミを落とす
乾いて色が浮いてきたシミの場合は、重曹水を使って分解除去する方法がおすすめです。
重曹にはタンパク質を分解する作用があるため、シミや黄ばみの原因になっているタンパク質にも効果があります。
手順は以下の通りです。
- 重曹大さじ1を同量の水で溶く、または、水100mlに小さじ1の重曹を溶かす
- シミのついた部分に1の重曹を塗りつける、またはスプレーで吹き付けてしばらく置く
- 濡れタオルで重曹を拭き取る
シミが深くて範囲が狭い場合は、重曹を塗りつける方法を試してみてください。範囲が広ければ、スプレーを使ったほうがより効果的です。
漂白剤は汗以外のシミにも効果的
あまりにもシミが深くて上の2つの方法で落としきれない場合は、中性洗剤と漂白剤を使ってマットについた色を落とすという方法があります。
黄ばみの原因は汗以外にもあります。例えば血液、吐しゃ物、お子さんのおねしょなどです。こうした汚れは根が深く、重曹でも簡単に落とせないかもしれません。
漂白剤は、塩素系ではなく酸素系を使うことでマットレスそのものの色落ちを防げます。
まず中性洗剤を手洗いの濃度に薄めて、手洗に適した量の分だけ酸素系漂白剤を混ぜます。
次に洗剤をタオルに浸し、シミのある部分になじませるようにして拭き、しばらくおいてから濡れタオルで仕上げます。
1回でシミが落ちなかった場合、同じ手順を2〜3回繰り返します。
染み抜きを行い湿ったマットレスは、必ず陰干しして乾かすようにしましょう。湿気が残ったままではカビが繁殖し、今度はカビによるシミを作ってしまいます。
マットレスクリーニングに依頼する
家庭で黄ばみが完全に落とせなかったり、カビによるシミが出てきた場合には、専門のクリーニング業者に依頼して完全に汚れを除去してしまうことを検討してください。
マットレスクリーニング業者は、スチーム掃除機で汚れを浮かすなどの家庭では難しい方法で、寝具についた汚れを取ることができます。
家庭用のスチーム掃除機を利用してもいいのですが、高額になることも多く、年間何度も使うものではないため、その都度クリーニングを依頼するほうが効率的です。
費用の相場は10,000円〜20,000円で、時間は3時間程度です。依頼前には必ず見積もりを取って、複数の業者を比較するようにしましょう。
見積書のテンプレートは業者によって異なります。後から高額な請求を受けないためにも、最終的にいくらになるのかをよく確認して依頼先を選びましょう。
マットレスの黄ばみ予防対策
マットレスに黄ばみをつけないためには、シーツやマットレスカバー、プロテクターを使う方法がおすすめです。
これらのアイテムを使うことで汗がシーツなどにある程度吸い込まれ、マットレスそのものにシミの原因色素が定着することを防げます。
シーツやカバーはこまめに洗濯をしましょう。汗を吸ったままのシーツで寝ていると、今度はシーツにシミができてしまいます。
また、マットレスの通気性をできるだけ良くすることもおすすめです。
特にウレタンマットレスはコイルマットレスに比べて通気がよくないため、週に1回程度は室内に立てかける方法で陰干しをしてください。
マットレスの黄ばみを放置するリスク
マットレスの黄ばみが残ったまま、掃除や染み抜きをせずに使い続けると、嫌な臭いが出てくるリスクがあります。
マットレスに付着した汗や皮脂は、人の身体や寝具の表面に存在している細菌の餌です。細菌は汗を養分として吸収・分解し繁殖するのですが、分解されると不快臭が発生します。
不快臭は、ニオイ物質という物質が嗅覚を刺激する成分が原因です。マットレスの黄ばみを残したままだと、微生物が出したニオイ物質もそのまま残り続けます。
つまり、定期的なクリーニングを行わないと、汗ジミや汚れがどんどん溜まってマットレスがだんだん臭くなってしまうということです。
良い香りは、心と身体の力みを解き深い眠りに入りやすくする効果を持っています。反対にストレスになるほどの不快臭がすると、寝つきや睡眠の質が悪くなり、健康に影響を与えかねません。
そのため、マットレスの黄ばみに気づいたら、すぐに染み抜きやクリーニングなどの対処がおすすめです。
黄ばみが酷いマットレスは買い替えの検討を
黄ばみがひどくなってしまったマットレスは、品質の低下が心配されます。そのまま使い続けると寝付きが悪くなるかも知れないので、買い替えたほうがよいでしょう。
INNOCENTのマットレスは、異なる素材のウレタンや機能綿を何層にも組み合わせ、その間に不織布を挟むことで高い通気性と寝心地のよさを実現しています。
加えて、底面には3Dメッシュ素材が使われており、湿気がこもりにくくなっています。
そのため、寝ている間にかいた汗がマットレス内に蓄積しづらい性質を有しています。もちろん、定期的な掃除や陰干しの必要はあります。
INNOCENTのマットレスは12年間の品質保証付きです。正しいメンテナンスを続けることで、長期間に渡り、快適に使い続けることができます。
まとめ
マットレスの黄ばみの大きな原因は、寝ている間の汗です。
汗をかく量を自分でコントロールできないため、毎日使うマットレスは常に黄ばみのリスクにさらされているといえます。
できてしまったシミは、重曹や漂白剤を使って落としたり、クリーニング業者に依頼することである程度きれいになります。
黄ばみをつけないために、シーツやカバーで予防するのもおすすめです。特に、高品質なマットレスを購入して、10年単位で使い続けたい場合にはメンテナンスは欠かせません。
INNOCENTでは、通気性や吸湿速乾性に優れた16層構造のマットレスを独自に開発、販売しています。
空気の通りを良くして湿気がこもりやすくすることで、汗じみがつきにくくするとともに、長く快適な睡眠を維持することができます。
寝心地のいいマットレスを探している、買い替えを希望するけれど今までよりもっといいマットレスはないか、という希望をお持ちの場合は、メールや電話にて質問にお答えしています。
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