マットレスは、良質な睡眠を取るために大切なアイテムです。
常に正しいお手入れをすることで、快適な寝心地を保ち続けることができます。しかし、マットレスをどのように掃除したらいいのかご存じない方が多いかもしれません。
この記事では、マットレスの掃除方法を解説します。合わせて、交換するタイミングや定期的に行うべきお手入れ方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
マットレスを掃除した方がよい理由
ベッドのマットレスは、なかなか掃除がしにくいため後回しにするかもしれません。しかし、後回しにすると健康面での被害が引き起る可能性があります。
具体的には以下の点が懸念点です。
- ダニやゴミなどにより体に痒みが出る
- アトピーが悪化する可能性がある
- 埃やカビなどの雑菌によりアレルギー症状のリスクが高まる
清潔に保つことはとても大切なので、マットレスが黄ばみ始めたらクリーニングに出すなど検討してください。
黄ばみは、寝ている間にかく汗や皮脂汚れが主な原因です。放置すると汚れが落ちにくくなるため、黄ばみ始めたら掃除をしましょう。
定期的なお手入れは、上質な睡眠を確保する目的だけに限らず、マットレスを長持ちさせる効果があります。マットレスの買い替えは、多少値が張ってしまうことも考えられるため、長く使い続けるためにも定期的なお手入れや掃除が大切です。
マットレスを掃除する方法
マットレスは自分で掃除ができます。
大変に感じるかもしれませんが、定期的に行うことで快適に過ごせます。マットレスの素材によって、できること・できないことが決まっているので、基本的な手順を覚えたうえで、取扱説明書に従って掃除をしてください。
具体的な手順は以下の通りです。
- 部屋を換気する:カビ対策
- 寝具類(シーツ、パッド、掛け布団など)を外して洗濯する
- 掃除機をかける:表面からも裏面からもかける(特に角やフチの凹凸を重点的に)
- ベッドフレームを拭く:マットレスを外して乾拭きする(マイクロファイバーで汚れをしっかり拭き取りましょう)
上記の手順で掃除を定期的に行いましょう。
マットレスに必要なお手入れ
マットレスは定期的なお手入れが大切です。
掃除がなかなかできなくとも、日頃の手入れが十分にできていると、掃除も簡単に行えます。まずは、できるところから挑戦してください。
具体的に、頻度に応じた取り組むべきお手入れ方法について解説します。
毎日 | 起床後、掛け布団をめくる:カビ・ダニの発生を防ぐ晴れの日に窓を開け換気する:除湿効果 |
1~2回/1~2週間 | シーツや敷きパッドを洗濯する春夏は洗濯頻度を高める:寝汗の量が増えるため |
1回/2~3週間 | 除湿シートの天日干しマットレスを壁に立てかける:マットレス裏面の除湿効果 |
1回/1ヶ月 | マットレス表面に掃除機をかける:ダニ対策 |
1回/2~3ヶ月 | ベッドパッドの洗濯マットレスのローテーション:へたり予防 |
そのほか、以下の点について留意するとより快適に過ごせます。
黄色いシミ | 寝汗によるシミは、重曹で対処できます。水100mlに重曹小さじ1(水300mlに重曹を大さじ1〜2杯)入れた重曹水(もしくは、セスキ炭酸ソーダなど)をシミにスプレーしてください。5分放置して乾いたタオルで拭き取り、汚れが落ちるまで繰り返しましょう。その後、壁に立てかけてよく乾かしてください。 |
ダニ駆除 | 寝ているときに虫刺されのような痒みがある場合、布団乾燥機や掃除機を用いてください。部屋を暗くするとダニをおびき寄せられるので、複数回、乾燥機を使い駆除しましょう。その後、ダニの死骸を掃除機で吸い取ります。 |
カビ対策 | 消毒用エタノールを使いマットレスのカビを除去しましょう。エタノールスプレーを噴射し、1時間放置します。その後に絞ったタオルで拭き取ります。カビを取り除くまで繰り返してください。 |
シミ対策 | マットレスにコーヒーやジュースを零して出来たシミは中性洗剤で落とせます。絞ったタオルでシミを叩き、汚れを薄めたうえで中性洗剤を含ませたタオルでシミを叩きます。汚れが落ちたら、水に浸したタオルで洗剤を拭き取ってください。最後は、ドライヤーを用いてマットレスを乾かしましょう。 |
お手入れの注意点
マットレスを日頃から手入れすることで、長持ちする可能性があります。しかしながら、注意しなくてはならないポイントもあります。
マットレスのお手入れをするときには、以下の点に注意してください。
注意点 | 理由 |
濡れタオルで拭かない | マットレスに湿気が残る可能性があります。カビの原因になるので注意してください。固く絞った濡れたタオルを使用しましょう。しっかり乾燥させてください。 |
天日干しをしない | 化学物質(ウレタンなど)の場合、直射日光により劣化する可能性があります。陰干しをするか布団乾燥機を使用しましょう。 |
マットレスは定期的なお手入れが大切です。しかし、日々ちゃんと守って行うことは難しい可能性があります。
その場合には、以下のようなポイントでマットレスを選ぶようにしましょう。
- 軽いマットレスにする
- マットレスプロテクターを使う
軽いマットレスを選ぶことで、壁に立てかけるのも苦労しません。合わせて、日々の手入れが簡単になるため、清潔な状態を保てます。
また、マットレスに被せる防水機能がついた専用シート(マットレスプロテクター)を用いるとよいです。
マットレスプロテクターには、ダニを防止できるものもあるので、必要なものを選びましょう。
クリーニングに出すことも検討しよう
マットレスを定期的に手入れ・掃除できると安心して眠れます。
しかし、定期的に掃除することは難しいかもしれません。その場合には、マットレスをクリーニングに出しましょう。
クリーニングは、以下のような手順で行われます。
- ゴミの吸引:掃除機で小さなゴミを吸い取る。
- スチーム洗浄:加圧噴射式スチームクリーナーで表面と内部の汚れを浮かし、お湯のスチームで汚れを溶かし出す。
- 電解水・バキューム洗浄:専用洗浄機によるスチームで出した汚れを吸い取る。
- 乾燥:専用のドライヤーで乾燥させる。
クリーニングの相場は以下の通りです。
種類 | 費用相場(税込) |
シングルベッド | 8,000〜15,000円 |
セミダブル・ダブルベッド | 10,000〜20,000円 |
ワイドダブル・クイーン・キング | 12,000〜22,000円 |
プロの方が適切なクリーニングを実施してくれるため、綺麗な状態になり上質な睡眠が確保できます。マットレスのクリーニングは、1〜2年の頻度で行うと清潔に保てます。シミなどがついた場合には、早めに依頼しましょう。
クリーニングのできるマットレスとは
マットレスには、クリーニングができるものとできないものがあります。
その理由は、マットレスの通気性がよくなかったり、物質によって壊れてしまう可能性があったりするためです。具体的に、それぞれのマットレスについて解説します。
クリーニングができるマットレスは以下のものです。
マットレスの種類 | 特徴 | 寿命 |
スプリングタイプ | マットレスの中にバネが入っている | ポケットコイル:8~12年ボンネルコイル:7~10年 |
高反発ファイバータイプ | 繊維状の樹脂が網目状になっており、通気性がよい特徴がある | ファイバーマットレス:6~8年 |
クリーニングができないマットレスは、以下の種類です。
マットレスの種類 | 特徴 | 寿命 |
ウレタンタイプ | 低反発と高反発がある高反発タイプだと、沈み込みが少ないため寝返りを打ちやすい高密度で通気性が悪いため濡れると乾きにくい水の重さで破れる可能性がある | 低反発:3~5年高反発:6~8年 |
ラテックスタイプ | 100%天然ラテックスと合成ラテックスとがあるゴムの木から採取した樹液を加工した素材水に濡れると加水分解によって素材が分解される | 天然ラテックス100%:10年以上合成ラテックス:3年 |
上記のマットレスが汚れたり、劣化したりした場合には、新しいマットレスを購入しましょう。
具体的には、以下の状態になったら買い替えを検討するとよいとされます。
- マットレスにへこみができる
- 寝たときにスプリングを感じてきた
- マットレスから音が聞こえる
マットレスは、長い間使い続けることで、体重がかかりへこみが目立つようになる可能性が高いです。特に、ウレタン素材の場合には、へたれてしまったら早めに買い替えるようにしましょう。
合わせて、マットレスから軋んだ音が聞こえるようになってきたら買い替えのタイミングと言えます。理由は、スプリングが劣化している証拠だからです。スプリングが劣化したままの状態で使用を続けると、体が歪んでしまう可能性があるので早めに買い替えましょう。
まとめ
マットレスは、定期的に掃除をすることで快適に過ごせます。掃除を定期的に行うのは大変なため、難しく感じる方もいるかもしれません。その場合には、クリーニングをプロの方に依頼する方法もあります。また、掃除が難しくとも定期的なお手入れをするだけでも違うのでぜひ挑戦してみましょう。合わせて、マットレスは寿命などがあるため、買い替えのタイミングを見極めることが重要です。
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